本記事では、2020年8月4日に開催された、ソーシャルマッチメンバーによるオンライン座談会イベントの模様をお届けします。
メンバー全員がカンボジアに縁があり、カンボジアで生まれたサービス
原畑実央:まず、事前に頂いたご質問にお答えしていこうと思います。「皆さんがソーシャルマッチを立ち上げるまでの経験を聞かせてください」というご質問をいただきました!
では自己紹介を兼ねて、樋口さんからまずお話し頂ければと思います。
樋口麻美:私は幼少期にアメリカ・南アフリカ・オーストラリアに住んでいた経験から、海外や異文化交流にすごく関心がありました。大学時代には海外ボランティアサークルの活動の一環で、カンボジアで住居建築の活動を行ったのですが、そこで見た光景に大きな衝撃を受けました。さらに、現地のスタッフさんが「子どもたちが、今笑っていられるのは、自分たちの貧困の状態を認識していないからだ。将来、この子どもたちが明るく笑顔で過ごせる場を整えていきたい」と語った言葉が心に刺ささり、まずはカンボジアから何か自分ができることに関わっていきたいと思うようになりました。
実央さんと出会い話し合っていくなかで、社会起業家の方々の事業を前進させることによって色々な社会問題の解決が出来ると強く感じ、結果、ソーシャルマッチとして、社会起業家の事業を前進できるような事業を創っていきたいと思い、立ち上げに関わりました。
原畑実央:ありがとうございます。樋口さんが活動していたカンボジアの団体ともソーシャルマッチは連携していて、先日、子供達への食品のドネーションというマッチングをつくることができましたね。これからもっと教育の活動を前進させるような繋がりを創っていきたいですね!
エウォル:ソーシャルマッチでは、主に社会起業家の窓口を担当している、金愛月(キン・エウォル)と申します。実は樋口さんと同じ大学に私も通っていまして、同じくカンボジアの住居建築ボランティアに参加したのがきっかけで、東南アジアの社会課題に関心を持つようになりました。
それまでは平凡な学生だったんですが、物乞いをしている子どもや、劣悪な住居環境で暮らす人々などと出会い、何とかしなくてはとカンボジアの教育系NGOで活動したり、フィリピンで大学進学が困難な子どもたちを支援しているNPOでマーケティングを担当したりと、海外での活動に関わってきました。その後、人材系に新卒で入り、法人営業を経て現在という流れです。
原畑実央:ありがとうございます。麻美ちゃんも、エウォルちゃんも、そして私も、メンバー全員がカンボジアに縁がありますもんね。そして、最初にソーシャルマッチが提携した社会起業家さんがカンボジアとなり、カンボジア発祥のサービスとなりましたね。
原畑実央:続いての質問です!「ソーシャルマッチにジョインして変わったこと」を教えてください。
エウォル:ジョインして一番変わったことは、社会問題に触れる機会がすごく増えたことだと思っています。元々、人材業界にいましたが、ずっと同じ業界に留まっても社会の仕組みを変えていくことは難しいのではないかと悩んでいました。そんな時に、みおさんとあさみさんからソーシャルマッチ の話を聞いて、実際にジョインして社会課題に関わっていきたいと決意しました。
社会課題に触れる機会が増えたということは、私の中で大きな変化です。
樋口麻美:私も元々は人材系の会社で働いていて、将来的にカンボジアに貢献できればいいかな、ぐらいに考えていました。一番大きく変わったことというのは、 今まで経験しなかったことがどんどん毎日できる ということで、日々、自分の成長とソーシャルマッチの拡大を実感します。
登記や税務や法務、さらには会計まで、これまでは触れてこなかった業務も、その向こうには社会起業家さんがいると思うと頑張れますし、なんとかその壁を乗り越えていきたいと思えるので、そういった環境に身を置くことで自分自身が変わったなと思います。
原畑実央:続いての質問です。正直辛い!大変!と感じることを教えてください。
エウォル:今は、自分自身の未熟さと向き合うことですね。第二新卒でソーシャルマッチにジョインしましたが、まだまだ知識や経験が浅い部分が多いので不安や悩みもありますが、行き詰まったら原畑さんや樋口さんから的確なアドバイスを頂け、出来たことに対する評価も頂けるので、楽しく働けていて、そこまで「つらい!」と思うことは実はあまりないかもしれないです。
樋口麻美:マッチング(現地企業/NGOと日本の企業をつなぐ)をするうえで大変なことなんですが、やはり、両者のことを深く理解する必要があるというところですね。忍耐強く両者を知っていくということが、一つ大変なことではあります。加えて、時間を掛けて提案したものが、やはりタイミングの問題などで、プロジェクトの実現にまでは繋がらないこともあるので、大変だなと感じることはあります。その過程で熱意のある素晴らしい日本企業様がたくさんあるのだなと、改めて実感するので、ニーズなどの理解をさらに深めて提案させて頂いたり、逆に、時期を経て企業様側からご連絡を頂くこともあるので、そこからプロジェクトが前に進んだりすれば、倍嬉しいと感じますね!
業務を通じてSDGsに取り組む企業に出会える
原畑実央:最後に仕事のやりがいについて教えてください。
樋口麻美:今、私はSDGsに取り組んでいる日本企業様への営業、現地企業とのマッチング後の支援などをしていますが、まず、SDGsに関心のある日本企業様を知ることができるというのが、私にとってはとても新鮮なことでした。
就職活動中や、前職で働いている時などは有名なソーシャルビジネスの企業しか知りませんでしたが、現在では、SDGsに関心を持たれている企業の方がとても多いことを実感していて、そういった企業様とカンボジアの企業をどのようにお互いの強みを活かし合う形でマッチングさせるかを考え、実際にそれが実った時は言葉にならないくらい嬉しいです!
エウォル:社会起業家の方々の活動のサポートができていると実感することです。日々、面談を行っていますが、「どのように、なぜその社会課題に向き合っているのか」という深い話し合いを通じて、このように活動を展開していきたいという方向性を見出し、「では、それをサポートさせていただきます!」と熱い話し合いができるときに、とてもやりがいを感じます。
原畑実央:社会起業家さんと話していると、すごくエネルギーを貰えますよね!これからもSDGsに取組む日本企業様、現地社会起業家さんの力なれるサービスにできるように、みんなで力を合わせて頑張っていきましょう!!