SDGsとは

世界には、貧困や格差、紛争、気候変動、資源の枯渇など、解決しなければならないさまざまな問題があります。
世界が抱えている課題に対して、国連加盟193か国が2015年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標がSDGsです。
SDGsとは、英語の「Sustainable Development Goals」の略で、日本語におきかえると「持続可能な開発目標」です。

・目標達成の手段としてのSDGs17番

SDGsは、17の目標が掲げられています。1〜16番目までは目標が掲げられていますが、17番目の目標「パートナーシップで目標を達成しよう」は、唯一手法を表しています。
国を超えて、企業・NGO・行政など様々なバックグラウンドの人が垣根を超えて共に協力しあうことでSDGs目標を達成していこうと表明した番号です。
ソーシャルマッチは、日本企業と東南アジア企業とのパートナーシップによるSDGsを推進しています。

・緊急度の高い社会問題を解決するために

SDGsランキングが低い国々の中には、子供や心身障がい者、高齢者など、社会生活を送る上でハンディキャップがある方々への公的な社会福祉制度の整備が追いついていなかったり、綺麗な生活用水が届かず汚い生活用水の使用によって病気になったり、電気の供給がなかったりするなど、インフラ整備などの問題があります。
民間やNGOの力でその国が抱える社会問題をいち早く解決すべく取り組む現地企業/NGOは、その国で社会問題で苦しんでいる人たちにとって重要な役割を担っています。彼らと取り組むことによって、現地の本質的な社会問題の解決へ向けて効果的にアプローチすることができます。
ソーシャルマッチは、SDGsに取り組む東南アジア企業/NGO107社と提携し、SDGsマッチングにより緊急度の高い社会問題の解決に向けて取り組んでいます。

ソーシャルマッチのSDGsへの取り組み

①SDGsマッチング

ソーシャルマッチがこれまで支援した東南アジアと日本のマッチングは72件。
取り組みの多くはマッチングのみならず、ソーシャルマッチもチームの一員となり伴走支援も行うため、海外事業経験がない中小企業様も、海外パートナーとのSDGsの取り組みが実現できることが特徴です。
障がい者や女性などの脆弱な立場におかれた方々の雇用創出や現金所得の向上につながる取り組みが多く、SDGs17番「パートナーシップで目標を達成しよう」を中心として、SDGs8番「働きがいも経済成長も」やSDGs10番「人や国の不平等をなくそう」に貢献する取り組みが多くなっています。

<事例>

竹インテリアを展開するカンボジア発のサステナブルなブランドが誕生

概要
起業家鈴木美希氏とカンボジアの地方コンポンチャム州で職業訓練と雇用創出支援を行うNGO代表のバンドン氏との協働により、コンポンチャム産の竹でつくられたインテリアを扱うブランドBAMBOO SUZUKIが誕生。
鈴木氏がデザインを行い、バンドン氏側で現地の竹を利用してインテリアを生産する。

・社会インパクト
カンボジアの地方コンポンチャムでは仕事がない若者が貧困に陥る現状がある。カンボジア産の竹製品が日本で売れることによって、現地の雇用創出に貢献する。
また、売り上げの一部は、若者への職業訓練支援や雇用創出活動を行うバンドン氏が展開するNGOに寄付される。


・ 詳細URL:
https://socialmatch.co.jp/bamboo-suzuki-ec/

出稼ぎ労働者を減らすカンボジアのIT企業で2名の雇用創出

・概要:
日本企業がデザイン業務を委託し、カンボジアIT企業がデザイン業務を行う。複数回サンプルでのやりとりを行なった末、本契約となる業務委託契約が締結された。

・社会インパクト:
カンボジアIT企業は、カンボジア国内に仕事がないためタイへ出稼ぎ労働に行く若者を減らすべく、若者への無償のIT教育や雇用の創出を行なっている。日本企業との取引が継続的なものとなったため、新たに2名の雇用創出に繋がった。

・詳細URL:
https://socialmatch.co.jp/case-it-gyoumuitaku/

給食プロジェクト支援によりカンボジアの子どもの学校への出席率が15%向上

・概要:
カンボジアで強制移住させられた地域の子ども達への給食がドナーからの寄付の減少により打ち切りとなってしまった。
学校に来てもらうため、そして子ども達へ十分な栄養を届けるため給食が必要とされていた。

・社会インパクト:
ソーシャルマッチが、大京運輸様の寄付の取組である給食支援プロジェクトを支援。1年以上にわたって給食が継続されており、学校への出席率が15%向上するなど、子どもの教育と健康につながるプロジェクトとなった。

・詳細URL:
https://socialmatch.co.jp/case-daikyotransportation/

カンボジア農家の現金所得向上を目指し中古の農機具をカンボジアへ輸出

・概要:
UNWASPA Co., Ltd.様と、カンボジアで農家支援を行う起業家がマッチング。
カンボジアで農業の生産性向上による農家の所得向上を目指し、実際に日本の中古田植機を導入するテストマーケティングがスタート。

・社会インパクト:
田植機が土地に適した場合、多くの田植機を導入予定。田植機の導入により農家の収穫が上がり、収入が上がることが期待される。

・参考URL:
https://socialmatch.co.jp/case-unwaspa/

未電化地域に電気を届ける独立型システムをマレーシアへ輸出

・概要:
太陽光を用いた独立型システムを展開する日本企業と、東南アジア、アフリカなどの未電化地域に電気を届けるマレーシア企業がマッチング。

・社会インパクト:
現在、マレーシアで太陽光システム導入の実証実験を行っており、現地にフィットすれば多くの未電化地域に日本企業の太陽光システムが届く。

②SDGs浸透に向けた取り組み


1人でも多くの方に、SDGsについて知っていただきたいという思いから、講演やSDGsプログラムを提供しています。
自社主催のSDGsセミナーや、登壇などでは、これまで500名を超える方々にSDGsやグローバルパートナーシップによるSDGsへの取り組みや事例などを届けています。
また、SDGsに取り組む東南アジア企業/NGOから学び、SDGsの実践を行うSDGs研修プログラムやSDGsインターンシップ「ソーシャルスタディ」を大学生向けに展開しています。

受賞歴

 一番右奥:代表原畑(旧社名が株式会社value)

株式会社Aww様がプロデュースするバーチャルヒューマンimmaによるカンボジアの女性の地位向上に向けた取り組みを支援し、内閣府主催「クールジャパン・マッチングアワード2021」奨励賞を連携先として受賞しました。

参考URL: https://social-match.jp/cool-japan-matching-award-2021/

代表メッセージ

ソーシャルマッチ原畑実央

カンボジア在住時に日々目の当たりにする社会問題を解決するためにどうしたらいいのか、考えた結果が、SDGs17番のグローバルパートナーシップでした。
自分一人では解決できないと思っていた社会問題が、東南アジアと日本の皆様とチームとなることで、一つ一つ社会問題の解決に向けてアプローチを行なっています。
「SDGs」という共通言語があるおかげで、社会問題解決を行う方々がより団結しやすくなり、活動を前進させるために多くの方から支持を得ることができる、と実感しています。
一つでも多くの社会問題解決のために、一人でも多くの人にSDGsを伝え、一つでも多くのグローバルパートナーシップによる取り組みを創り出せるように励んでまいります。

ソーシャルマッチ株式会社 代表取締役 原畑 実央